グラデーターを活用してますか?

Dynamic Draw Ver. 3.0の標準プラグインとしてグラデーターが搭載されていますが、皆さん、活用されていますでしょうか?

これは、Dynamic Drawに添付されている、Sample1.mdrwのなかに含まれている画像ですが、線形グラデーション、放射状グラデーションがかかっています。これだけだと、グラデーターは単にグラデーションをかけるためのプラグインのように思えますが、実は、違います。グラデーターのヘルプによりますと、次のように書いてあります。
 ・同種の二つの部品の間を補間するように、複数の部品を作成することができる。
 ・補間は、二つの部品の距離、形状、色等を連続的に変化させるような部品を作成する。
  二つの部品は、同じ種類の部品でなければいけません。
  二つの部品が多角線部品の場合、連結点の数が等しくなければなりません。

それでは、実例をお見せいたしましょう。


色だけでなく、形も変化する − ブレンド機能


この例は、左端に星形を、右端に正五角形を配置して、グラデーターを実行(新規作成部品数:3、距離加速:1、色加速:1)したものです。ブラシ色だけでなく、ペン色、ペン幅、形、の全てが段階的に変化しているのが分かります。左端の星形と右端の正五角形は同じ多角線部品で、連結点の数は同じ10になっています。他のドローソフトを使ったことがある方にとっては、ブレンド機能として馴染みがあるかもしれません。


ドロップシャドー


さて、左右のハート形には影が設定されていますが、違いは何でしょうか?左は、部品のプロパティで影を設定したものですが、右は、グラデーターによって生成した、ドロップシャドーです。このドロップシャドーは、段階的に影の濃さが変化している上に、輪郭がボケていますので、白い背景によくなじんでいます。作り方は簡単です。次を見てください。

<1>のハート形のコピーを2つ作ります。一方に40%灰色、もう一方に白色のブラシを設定し、少しズラして配置したのが、<2>の画像です。この2つを選択して、グラデーターを実行すれば、<3>のようになります。<3>の上に<1>を乗せれば、完成です。


等間隔に部品を生成


この例は何でしょうか?バーコードのようにも見えますね。
皆さんは、「等間隔に100本の直線を引きなさい」と言われたら、どのようにしますか?コピーペーストを99回すれば可能ですが、数え間違いしそうです。私なら、グラデーターを使います。両端に2本直線を引き、距離加速:1で新規作成部品数を98にしてグラデーターを実行します。


当サイトのイメージガール


最後の例です。これはグラデーターを多用した(レイヤーも駆使)習作です。顔の輪郭、唇、首筋などの色と、周囲の色と変化が極端にならないよう気をつけながら描きました。Dynamic Draw以外のソフトは一切使用していません。具体的な解説はしませんが、興味のある方は、DynamicDrawファイルをここからダウンロードして下さい(203KB)。